夜のりんごは悲しくて、色鉛筆じゃ描けそうにない

夫ともう何回めになるのかわからない夫婦喧嘩をした
今月で結婚して2年めを迎える

今回も原因は、夫の言動に対して私が我慢することができなかったこと
今までにした約束はほとんど裏切られており、
今さら目くじらを立てて怒るようなこともなくなったが、
付き合うときに誓ってくれたことぐらいは守ってほしかった
あのとき、あんなことを言わないでおいてくれたら、
夫と付き合うこともなく、今ごろもっと違う生活を送っていたはず
そう思うと、この数年間に失った代償があまりにも大きすぎて、
正直、自分でも一体何をしてきたのだろう…とシラけた気分になる

約束を守ってもらえない人と信頼関係を築くことはできない
本当に愛しているのであれば、約束など関係ないのかもしれない
だけど、私はどうしてもそれを許すことができなかった
もっと大切にしてもらいたかった

昨日、数日ぶりに帰宅した夫を追いかけて、
今は話したくないという夫を制して、今じゃなきゃ意味がない!なんてさ
この数日間、帰る気になるまでに彼が相当思い悩んだことなんか容易に想像が尽くし、
私の怒りが収まっていない様子を見て、話せるようになったらと言って出て行こうとしてくれたのに
呆れるほどに自分のことしか考えていないじゃないか
傷つけたうえにワガママまで押し付けて、すごく残酷なことをしているってわかってる

夫は自営で飲食業を営んでおり、
諸事情あってコロナ期間中に抱えた負債を抱えたまま、数か月以内に返済を済まさなければ店を畳まなければならない
昼夜問わず働き詰めで、休日も作らず毎日ヘトヘトになって働いている姿をすぐ側で見てきたのだから、どれほどの思いを店の存続にかけてきたのか、
彼の言うとおり、私はやっぱり理解しきれていないのだと思う

支えになりたかったし、できることなら何でもしてあげたかった
この言葉に嘘偽りはないにしても「私の気持ちに向き合ってもらえてない!」と不満を漏らしてしまう体たらくで、フォローするどころか負担を強いることしかできない
自分でも泣きたくなるほど情けない

もともと結婚願望がないままに結婚したから、
せっかく共に生きることを選択したのであれば、お互いの存在がお互いのためになるように思って、いろいろなものを犠牲にしながらこの数年間を過ごしてきた
だけど、それは自己犠牲に存在価値を見出すような歪んだ愛情表現で、
身を削れるところまでは削るけど、同時に同等の見返りを期待してしまっていたのだと思う

向こうにはこれ以上削れるものがないことに気がついておきながら、
残酷な言葉と態度で、追い詰めてきてしまった結果なのだから、
物理的な距離を置かなければ、また同じ過ちを繰り返すだけ
何度後悔したって過去は戻ることがないから、せめてもう傷つけ合わなくていいようにこれからのことを考えていくしかない

夫には、結婚したのであれば満足した生活を送らせてあげられるよう
まずは店を安定させることに集中したかった、
自分の思い描いている将来と私の望む生活には大きな溝があって、
存続の危機に追い込まれている今、その差を埋めることはできないと言われた

現実を受け止めきれず、話し合いの最中に過呼吸になった私の背中をさすって、
手を握って「大丈夫だから」と何度も言ってくれた
こんなになっても優しさを向けてくれる人をここまで追い込んでしまった自分が心底情けなくて、涙が止まらなかった
自分がこんなに弱い人間だなんて思ってなかった

今日も仕事中に嘔吐を繰り返して早退させてもらった
帰宅すると、彼の姿はなく、数日分の着替えを持って家を出た痕跡だけが残っていた

何も手につかず、一日中ベッドの上で寝て過ごした
夕方、実家に住む妹に電話して別居することになったことと、
家に一人でいると、なぜ別々に暮らさざるを得ない状況に至ってしまったのか?ばかりにとらわれて、まともな生活を送ることすらできそうにないから、来月からしばらく実家に住まわせてほしいという話をした

離婚するにしろ、結婚生活を継続するにしろ、まずは自分自身の生活を立て直すこと
昨年夏に家庭と仕事の両立ができなくなって会社を退職して以来、
細々とした仕事で生計を立ててきたけれど、まとまった収入を得なければ、どちらにしろ生きていくことはできない
実家にいるあいだに職探しをして、決まったタイミングでもう一度戻ってくる予定

別居の提案とともに「一日一回は連絡を取り合おう」と言ってくれたとおり、
夜には夫から、お店が繁盛してメニューが完売してしまったこと、木曜日の夜には帰るといつも通りのテンションで連絡があった
今すぐにでも謝りたいことがたくさんあるけれど、今はまだ話すべき時期ではない
帰ってくると言っても問題が解決したわけではないから、できるだけ明るく「待ってるね〜」と返信するので精一杯

明日は散らかしっぱなしの部屋を片付けて、溜まってる仕事を進めないと
ゆっくりお風呂に浸かったり、ちゃんとご飯も食べれたらいいな

まずは一歩、少しずつでいい
今まで間違って犠牲にしてしまったものを取り返すことができるかもしれない今、
ほんのちょっとでいいから、前を向いて歩んでいけますように
本当の意味で自分自身のために生きていけるようになるまで、
混乱しがちな私のリハビリ日記として、ブログを始めることにした